体験版のセーブデータを製品版に引き継ぐ方法【同人ゲーム】

使い方・トラブル解決

体験版をかなり進めてから製品版を買った。最初からやり直すのは面倒なので、続きから遊びたい。

家庭用ゲームなら「体験版のデータを引き継ぎますか?」と聞かれますが、同人ゲームでその画面が出ることはほとんどありません。体験版と製品版は、別々に解凍された別のフォルダとして扱われるためです。

引き継ぎたい場合は、セーブデータのファイルを自分でコピーします。

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引き継げるかどうかは作者しだい

作業を始める前に、作品ページと同梱の説明書(readme)を確認してください。

  • 「体験版のセーブデータを引き継げます」と書かれている → コピーすれば動きます
  • 「セーブデータの互換性はありません」と書かれている → コピーしても読み込めません
  • 何も書かれていない → 試してみる価値はあります

同人ゲームは制作途中で内部の作りが変わることが多く、体験版と製品版でデータの形が違う場合があります。書かれていないときは、失敗しても戻せるようにバックアップを取ってから進めてください。

手順

1. 製品版を先に1回起動して、1回セーブする

いきなりコピーしてはいけません。先に製品版でセーブを1回作ります。

こうすると、製品版側にセーブ用のフォルダとファイルが作られます。コピー先の正確な場所とファイル名が、これで分かります。

2. 体験版のセーブファイルを探す

保存場所はエンジンによって変わります。

エンジン場所
RPGツクール VX Ace / VX / XPゲームフォルダ直下(Save01.rvdata2 など)
RPGツクール MV(ゲームフォルダ)\www\save\
RPGツクール MZ(ゲームフォルダ)\save\
WOLF RPGエディターゲームフォルダ直下(Save1.sav など)
Unity%USERPROFILE%\AppData\LocalLow\(サークル名)\(ゲーム名)\
吉里吉里・NScripter系ゲームフォルダ直下、または %APPDATA%\(ゲーム名)\

詳しい探し方は「同人ゲームのセーブデータの場所」の記事にまとめています。

3. 製品版の同じ場所へコピーする

体験版で見つけたファイルを、製品版の同じ位置に貼り付けます。上書きの確認が出たら上書きしてください(手順1で作ったセーブを置き換える形になります)。

4. 製品版を起動してロードできるか確認する

読み込めれば成功です。エラーが出る、または一覧に出てこない場合は、次の項目を確認してください。

つまずきやすい点

ツクールMV / MZ は global ファイルも一緒にコピーする

ここが一番の落とし穴です。

ツクールMV / MZ の save フォルダには、次のファイルが入っています。

global.rpgsave    ← セーブ一覧の情報(MZは global.rmmzsave)
file1.rpgsave     ← セーブデータ本体
file2.rpgsave
config.rpgsave    ← 音量などの設定

file1 だけをコピーしても、ロード画面には何も表示されません。どのスロットが使われているかを管理しているのは global のほうだからです。

global と fileN をセットでコピーしてください。 config は設定なので、コピーしなくても構いません。

Unity はフォルダ名が体験版と製品版で違う

Unity製のゲームは、サークル名とゲーム名でフォルダが分かれます。

%USERPROFILE%\AppData\LocalLow\(サークル名)\(ゲーム名)\

体験版のフォルダ名は「〇〇体験版」「〇〇 Trial」のように別名になっていることが多く、製品版とは別のフォルダになります。中身のファイルを製品版のフォルダへコピーしてください。

なお、UnityにはファイルではなくWindowsのレジストリに保存する作り(PlayerPrefs)もあります。この場合 LocalLow にフォルダが見当たりません。保存先は次の場所です。

HKEY_CURRENT_USER\Software\(サークル名)\(ゲーム名)

レジストリの編集は他のソフトに影響が出るおそれがあるため、慣れていない方は引き継ぎを諦めて最初から遊ぶことをおすすめします。

ツクールVX Ace系はフォルダごと置き換えない

Save01.rvdata2 のようなセーブファイルは、ゲーム本体と同じフォルダにあります。フォルダごと上書きすると製品版のゲーム本体まで体験版に戻ってしまいます。

コピーするのはセーブファイルだけです。

エラーが出て起動できなくなった

体験版と製品版で内部の作りが変わっていると、読み込んだ瞬間に落ちることがあります。

手順1で作った製品版のセーブに戻すか、セーブファイルを削除すれば元に戻ります。この時点で諦めて最初から遊ぶのが安全です。 無理に読み込ませると、進行不能なバグを抱えたまま進むことになります。

体験版を消す前に

引き継ぎが成功したあとも、体験版のフォルダはすぐ削除しないでください。

製品版で不具合が出たとき、戻れる場所が無くなります。フォルダごとZIPにして残しておけば、容量もほとんど取りません。

よくある質問

体験版と製品版でセーブの場所が同じでした。そのまま続きから遊べますか

エンジンによっては、体験版と製品版が同じフォルダを見ることがあります。その場合はコピー不要で、製品版を起動すればセーブ一覧に体験版のデータが並びます。

ただし、これは作者がそう作った場合だけです。並ばなければ手動でコピーしてください。

引き継いだら、体験版で行けなかった先に進めますか

進めます。セーブデータが持っているのは進行状況(フラグ・アイテム・位置)で、遊べる範囲を決めているのは製品版のゲーム本体だからです。

ただし体験版の終わり際で止められている場合、その直前のセーブから再開する形になります。

DLsiteでは体験版はどこからダウンロードしますか

作品ページに体験版が用意されていれば、ページ内にダウンロードのリンクが表示されます。購入前でも入手できます。

スマホ版でも引き継げますか

ブラウザで遊ぶ形式(DLsite GamePlay など)は、セーブがサーバー側に保存されるため、ファイルをコピーする方法は使えません。同じアカウントでログインしているかを確認してください。

Androidに直接インストールする形式(APK)の場合、アプリ内部のデータ領域に保存されるため、通常の操作ではファイルを取り出せません。

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